微小管の動的不安定性

細胞の分裂や細胞内の物質の運搬を担うのがチューブリンからできた微小管です。微小管を「歩く」ことで物質が運ばれていきます。キネシン(+端へ)やダイニン(ー端へ)などのタンパクが変形し「足を曲げ」、微小管への結合を調節する「歩を進める」ことで物質が運ばれて行きます。





微小管はアクチンフィラメントより太く、チューブリンが連結してできたプロトフィラメントが形成する中が空洞の直径数十nmほどの管です。



微小管は極性があり、GTPと結びついた(+)端のチューブリン側でチューブリンが重合することで微小管は伸びていきます。GTPは加水分解してGDPとなり、GDPと結びついたチューブリンが(+)端までたどり着けば急激な脱重合(catastroph)を起こし、短くなります(動的不安定性 dynamic instability)。